自然科学(自然科学だけではなく科学全般に言えるかもしれない)は現在わかっている事が
「どうもそうらしい」
ということであって、けっして
「これはまごう事なき真実で、未来永劫変わることはない」
と言い切るものではないと思うんだけど、一般的な感覚としてはいくつかの論文が出ていたりすると
「正しいんだ!」
「新しい事がわかった!」
と、なってしまいがち。
livedoorニュースというぐらいだからそれぐらいのことはわかっていると思っていたけどここまでくるとひどすぎる。
livedoor ニュース - 地球温暖化の原因は二酸化炭素じゃないとなぜ誰もいわない?
センセーショナルなタイトルにひかれて記事を読んでみると、どうも温暖化の大きな原因としてあげられている二酸化炭素は実は原因じゃないんではないかという話。
ふむふむなるほど、全地球的に考えると何億年もの間おおきな気候変動(今まで以上に)あったにもかかわらず、ここ数百年の温度変化が二酸化炭素が原因とはいいきれないというのは興味深い話だと思う。
この時点で、産業革命以来の短い間での変動率と何億年もの変動率は違うんでないかとかおもったりもするが、そのあたりは詳しく書かれていないのでつっこまないとして
ちょっと卑怯だなと感じるのが「会社員の久保田さん」を無知な一般大衆の代表っぽくしている感じ。
そりゃ、アル・ゴアの不都合な真実が実は不都合だったという話はそれほど報道されていないかもしれないけど、それを「信じちゃいけないもの」とするのはどうかと思う。
別にアル・ゴア信奉者じゃないけど、意識改革を行ったという意味ではすばらしいと思うよ。
そしてもうひとつ痛いのが、極地の氷が溶けた場合の海面上昇の下り。
現在の通説では
・極地の氷が溶けたときの海面上昇への影響は少ない
・暖められた水の膨張による影響の方が大きい
とされている。
それをふまえた上で、記事を読んでみると間違ったことは書いていないようによめるけど、巧みにミスリードされている気がする。
問題は次の2段落
また地球の温度が上がる原因は、二酸化炭素だけではない。ある科学者は地球温暖化の結果、南極の氷がすべて溶けると世界の海面は70mも上昇すると予測した。海面が70mも上昇すれば世界の主要国はほとんどが水没してしまう計算になる。ところが現実には南極の氷は溶けることなく、むしろ増えているという説もある。また仮に極地の氷が溶けたとしても、海水面がそれだけ上昇することはあり得ないと言う科学者も多い。
つまり、氷の塊が入った水がコップの縁までいっぱいになっていたとしても、それが溢れていないのなら、氷が溶けてもやはりコップから水が溢れることはない。実際に実験をしてみるとよくわかるが、水の状態であっても、一部が氷の状態であっても、水面の高さが変わらないというのは、科学で証明されていることなのだ。
言い尽くされた例えで、初めて聞いた人はなるほどと感心するけど、これをメディアに関わる人間が書いたとしたら問題だ。
最初の段落には「南極」に言及しているのに、次の段落では「極地」と表現が違っている。
そう、この2つの段落で言っている事は違うんだよ。
最初は「南極の陸地」に乗った氷のこと。
2つ目は「北にある極地、北極の海」に浮かんでいる氷のこと。
この2つをくっつけると明らかにミスリードだな。
2つめの「コップの例え」はあくまで海に浮かんでいる氷にだけあてはまることで、陸地にのっている南極の氷にはあてはまらないんだよ。
これを意図せずやってしまったならプロのライターとして目も当てられないし、わざとやったなら(稚拙な)テクニックはあるかもしれないけれど悪意に満ち満ちて信用できないライターなんだと思う。
取材されたXIXOX倉持ケンジさんは。



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